縄文のランプ?


 まさかの連続考古学ネタ。と言っても小難しい話ではなく、昨年粘土で作った土器の紹介です。
 これは北佐久郡御代田町の宮平遺跡という遺跡から出土した、通称「あくびちゃん」という土器を再現したもの。このような形態の土器は「釣り手土器」と呼ばれ、中で火を灯した縄文時代のランプとも言われています。
 しかし実はこの資料、土器の外側に黒い炭化物が付着しており、明らかに外側から熱を受けています。つまり、どうもランプとは言い切れないのです。
 と言いつつ、私はしっかりランプとして作ってしまいました。なぜなら昨年小海町の「ギャラリー創」で行われた、「灯」をテーマとした企画で展示品を頼まれたため。近隣では川上村大深山遺跡からも見事な釣り手土器が出土しているのですが、難しそうでパス。よって、研究者としては色々目をつぶって(つぶるな!)、このような形となりました。
 ズルは沢山あります。まず、縄文土器を模していますが焼いてません。市販のそれっぽい粘土を硬化させただけです。そして、土器の構造そのものも、作りやすいように一部意図的に変えています。さらに粘土の収縮率が思っていた以上に大きく、大きさは実物の80%くらいでしょうか。
 実は一旦完成後、何か寂しいので、ドリルでゴリゴリと穴を開け、コードを通して強引に電球を埋め込みました。コンセントに繋げばバッチリ光を放ちます。すでに土器とは呼べません。
 まあ、ちょっとした遊び心の産物ということで、ご勘弁ください。なかなかキレイですよ!ちなみに乗っけている台は、どこかの家具屋で買った糸巻きです。
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Comment

No title

なかなか素敵なランプじゃないですかー。糸巻きまであるなんて、なんだかこじゃれたインテリアですね。

No title

御本職ならではの作品ですね~。
しかも、この作品に合わせて作ったように
バッチリ糸巻きがハマってます。
お土産、もしくはミュージアムグッズとして
販売されたら面白いかも(もちろん糸巻き型の台付きで)。

No title

lotusちゃま
いやーよかったね、今年のNY(しつこい)。
インテリアになる? 和室にはあいそうかな。

ふらぎ様
土器作りも奥が深く、おそろしいほどの達人がいらっしゃいます。私なんかは、まだまだで。
それでもミュージアムグッズにでもなれば嬉しいですけどね。

しかしおふたりがおっしゃるように、この「糸巻き」、ほんとにぴったりだったんですよね。ただ思いついたのが妻なのが、やや悔しい。

No title

あくびちゃんランプいいですね!!
やっぱり目・鼻・口となってるんですか?
そんな風に見えるだけなんですか??

おもしろいです(^o^)

No title

azupu様、いらっしゃいませ!
この類いの土器には顔があしらってあるものが結構多いんです。
目と鼻は間違いなく目と鼻だと思います。鼻なんかリアルに鼻です。
口については、実は難しいですが、他に口を表現した箇所が無さそうなので、作った人も口を意識したんではないかと想像しています。
そもそも、しつこいようですが、ランプかどうかもあやしいんですけどね。
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