メイドかモースか! 大森貝塚

 某月某日、あるミッションのため東京へ。ちょうど愛する姪っ子の14回目の誕生日でもあり、前日は埼玉の実家で一泊。おめでたいのであります。

 さてミッション当日、作戦開始は午後3時以降なので、久しぶりに母とゆっくり過ごそうかとも思っていましたが、
「私はこれから社交だから、誰もいなくなるわよ」と、母。うむ、元気で何より。
 というわけで、午前中からふらふら東京へ。十数年前だったら、秋葉原でMacの店を回って、大きなおもちゃ屋さんに行って、神田で本屋を巡って、となったのですが、最近はそういうのもなぁ、Amazonあるしなぁ。唯一中古カメラショップにでも行こうかと思いましたが、それはお財布的に危険なので自粛。
 ただ家を出たはいいものの、月曜日は博物館も動物園も休みだし、さてどうするか?とりあえず地下鉄の秋葉原までの切符を買い(PASMOでもSuicaでもない)、昔伊勢崎線今スカイツリーラインに乗り、
「いっその事メイド喫茶でも行くか」と思っていたその時、路線図を見ていた私はひらめいたのです。

「そうだ、大森貝塚行こう」 おれ、天才。

 大森貝塚…1877年(明治10)、もともとは頭足類の調査にやって来たアメリカの動物学者、エドワード・シルヴェスター・モースが、横浜から東京へ向かう汽車から発見し、その後の発掘調査などにより、近代日本考古学幕開けの地として知られる遺跡。
 私も概説的な文章を書く度に名前を挙げていますが、恥ずかしながらこれまで訪れたことがなかったのです。いつかは、いつかは…と思っていたので、これは絶好の機会。というわけで、秋葉原でJRに乗り換えて、大森駅に向かいました。メイド喫茶への未練は微塵もないのであります。

 JR京浜東北線の大森駅を降り、北に向かって歩くこと数分。NTTのビルの裏、大森貝塚に到着。

IMGP1968.jpg
OLのお姉さんたちを尻目に記念写真。
 しかし奥さん、ここで帰ってはいけませんよ。さらに北に300m程歩くと、もう一つの大森貝塚が出現するのです。

IMGP1970.jpg
それがこちら。ガビーン!

 実は、モースの調査した貝塚の位置については詳細が明らかでなく、NTT裏の大田区の地点と、こちら品川区の2つの場所が候補だったのですが、近年(1984年)の調査などでは、少なくとも品川区の地点は、縄文後期から晩期の貝塚と確認されています。こちらには現在公園が作られ、ママ友たちの憩いの場にもなっておりました。

IMGP1982.jpg
モースが汽車から貝塚を発見したことを示すように、大田区側と同様、線路に向かって碑が建てられています。

 ちなみに、モースは発掘後に詳細な図を掲載した報告書を作っており、そこで縄目の模様の付いた土器(今日でいう縄文後期の土器)を「cord marked pottery」と表現しました。それが「縄紋土器」と訳され、縄文時代という時代区分にまで用いられることとなったんですね。ワンポイント!


 さて、行き当たりばったりのモースとの邂逅のあとは、いよいよ本命ミッションのため、上野に向かいます。そのミッションとは? 続く…。


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