考古学お勧め本の紹介

 たまには考古学!ということで、最近読んだ中で感動した考古関連の書籍の紹介です。

 まずはこちら。大学の大先輩でもある三上徹也氏の『縄文土偶ガイドブック』。

縄文土偶ガイドブック―縄文土偶の世界縄文土偶ガイドブック―縄文土偶の世界
(2013/12/21)
三上 徹也

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 これはなんというか、やられましたね。
 言い方は悪いですが、一般向けの土偶の本というと、時代別に変遷を追って、逸品を紹介して、やれ女神だ地母神だ云々というものが多いのですが、この本は違いました。縄文時代一万年を俯瞰する広い視野と、数々の大胆な仮説に、まさに目から鱗でした。
 あまりに衝撃的な仮説について、全てが直ぐに納得出来るものではありませんが、想いばかりで先行することなく、あくまで遺物に帰る三上氏の研究姿勢を感じ、「自分も負けずに研究するぞ!」という気持ちになりました(負けますが)。
 ちょっと驚くような話も込みで、お勧めマーク☆☆☆☆☆!


 もう一冊、いや二冊。九州文化材研究所の小畑三千代さん著、『石器の実測をしよう!』と『土器の実測をしよう!』です。

石器の実測をしよう!―はじめて実測を試みるあなたへ石器の実測をしよう!―はじめて実測を試みるあなたへ
(2008/10)
九州文化財研究所

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土器の実測をしよう!―はじめて実測を試みるあなたへ〈第2弾〉土器の実測をしよう!―はじめて実測を試みるあなたへ〈第2弾〉
(2013/12)
小畑 三千代

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 考古学の世界における遺物の実測とは、簡単に言うと対象物を平面図に描き表すことですが、写真とも絵ともまた違って、実測者による観察の結果を示すものでもあり、第三者にその遺物を説明する資料となります。ですから、客観的である必要もありつつ、実測者の主観も入っており、この辺りには賛否もあります。また様々な技術の開発導入により、これまでのように全てを手作業で行う必要性も薄らいでいるようです。
 ただ、私の経験上、考古学を学ぶ場合に最も基礎となる遺物の見方を身につけるには、必須と言える作業かと思います。
 これから考古学を目指す皆さん、ぜひこの本を手に、遺物に挑んで下さい。これほど優しい言葉で、しかも分かりやすい表現で実測が学べる本を、私は知りません。お会いしたことはないのですが、小畑さんのお人柄が現れているのではないでしょうか。
 明日来る学生さんにも、お勧めマーク☆☆☆☆☆! 経験者は自分の技術の再確認にもなりますよ。

 さて、明日からの合コン整理作業合宿、楽しくやりましょうね。
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 ていうか、明日、結婚記念日!((((;゚Д゚)))))))
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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