研究のかたち 私の場合 狼の遠吠えを聞きながら

 さて、大きなシンポジウムが終わり、少し自分の時間が取れるようになりました。そこで未読の本を抱えて、ソファーで読書三昧。恐竜に翼竜にオオカミに類人猿に、溜まってしまったナショナルジオグラフィックも。
 「もう考古学のことは当分考えない」と、実は決め込んでいたのです。少し疲れたのです。いや、本当に疲れました。
 シンポジウムの後、お仕事もいくつか頂き、沢山の過分な言葉も頂いていますが、少し休憩です。

 でも悲しいかな、イエローストーン国立公園の森の中でオオカミに囲まれながら、結局考古学のことを考えてしまいます。

 そもそも私は、スケールの小さい人間の上、集団帰属意識が極めて薄い。だからこじんまりと、せいぜい自分の家族と身近な友人が笑顔でいられればいい、そんな程度の人間です。地域とか県とか、学会としてどうとかこうとか、そういう大きな話は苦手なのです。
 自分の研究もそう。あくまで等身大で、お金も掛けずにと思っていましたし、実際そうでした。個人的には八ヶ岳が好きで、それを取り巻く縄文時代の文化が好きで、そのあたりで楽しめればいいのです。無論、その本質を知るためには、もっと広い視野が必要なのは確かですが、自分のキャパシティからして、せいぜい長野県内がいいところだろうと思っていました。
 それがいつの間にか、山梨や関東の方々とも直接連絡を取り合う形になりつつあります。少し背伸びをしてしまった。元の自分に戻るべきかな、とも思います。

 ただその一方で、ぼんやりとですが、考えています。
 本来同じ志を持った沢山の研究者。その優れた個々の研究成果をいかに紡いでいくか。そして同時に、どうすれば大勢で楽しく研究を続けていけるのか。
 今より少しだけ先のことを、おぼろげにイメージしています。

 おっといけない。
 窓の外は冬。温かいコーヒーでも飲んで、もう少し、森の中に響くオオカミの遠吠えに耳を澄ませましょう。
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テーマ : 研究者の生活
ジャンル : 学問・文化・芸術

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No title

今夜は詩人のA.E.Gさんですね。
元のスタイル?に戻るのもいいし、少し進んでしまったA.E.Gさんになってしまうのもいいですね。
私は、ここでこうしてブログを読ませていただいて、少しだけ絡んで(ふざけて)いるのが楽しいので、どんな風に変わられるのか、こちらで拝見させていただきます。

私も戻りたいときと、進んでみたいときがあって。
どちらかというと、今は静かに沈みたいです。

No title

マル秘様
すでに君との遊びも考えてあるよ。
また昔のように楽しもう。

No title

asahi様
私はいつでもポエマーですよ。
まぁどう転がっても、ここで皆さんと楽しめればと思います。
asahiさんも、いっそ沈みきってみてはどうでしょう?
海の底にはヒスイがいっぱい?
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