縄文時代中期の研究によせて・オーケストラのコンサートのように

 3回に分けて縄文中期研究についての思いを書いてみましたが、あろうことか自分の講演の宣伝で終わらせ、肝心なことを書き損ねておりました。
 以下にまとめてみます。
 
 まず、その1で書いたように、6月のプレシンポジウムやこれまでの勉強会を通して、各時代の各分野において、とても優秀な方々が大勢おられるこということを改めて感じました。ただ同時に、すこし分野や興味が違うと「よく分からない」とか「自分とは違うん分野だから…」いう見方が生じやすいのも事実です。
 しかし、その2で示したように、植物など全く素人の私が、種子圧痕探しを少し教わるだけでぐんぐん興味を引かれたように、私たちは異なる分野にも積極的に飛び込んで行くべきだと感じました。
 さらにその3では、私のちっぽけな土器の研究と、少しかじっただけの黒曜石の研究を組み合わせるだけでも、新しい何かが見えてきそうなことを書いてみました。

 つまり、こう思うのです。
 同じ考古学、さらに縄文時代中期に限ってみても、各研究が細分化されている今日、1人で全てを把握することは相当に困難です。しかし、それぞれの分野の研究者が、なにか一つの目的を持った時、きっとこれまでにない成果を生むことが出来るのではないか、と。
 つまり、それぞれの楽器のエキスパートが思い思いに演奏するだけでなく、時にはオーケストラとして、コンサートを開く必要性を感じるのです。
 その指揮者になって頂けるはずだった樋口先生はすでにおらず、さらに戸沢先生が亡くなった今、私たちはこれまで以上に、そのことを意識するべきではないでしょうか。
 もちろん、私は指揮者になんて到底なれませんが、コンサート会場を用意する役目くらいならば…うん、これも言い過ぎですね、言い過ぎました。確かに言い過ぎですが、そんなことを、これからは考えてみるつもりです。

 とりあえず今は、11月のシンポジウム「縄文時代中期文化の繁栄を探る」に向け、勉強を重ねましょう。

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 って、しまった、余計なものが!
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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