樋口昇一先生へ…

 先日「樋口昇一の軌跡」刊行会から『樋口昇一の軌跡 巡り・掘り・語った長野県の考古学』が送られてきました。まずは編集に携わった方々に、敬意を表したいと思います。
 2006年の正月に、73年の生涯を閉じられた樋口昇一先生。この本に記された先生の文章や日記を読んでいくと、先生の考古学に対する熱い思いとともに、長野県考古学の歴史が見えてきます。

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 私が樋口先生に初めてお会いしたのは、1994年、学生時代に行っていた朝日村熊久保遺跡の整理作業であったでしょうか。それ以来、多くの場面でお世話になり、何かと目を掛けて頂きました。この本の中にも、日記の中で2ヶ所ほど、私のことをよく書いて下さっており、先生の顔を思い出し、思わず目が潤みました。
 
 以前どこかにも書いたのですが、先生が亡くなる一年ほど前、こんなメールをもらっていました。
「最後の仕事となる『信州の縄文土器』出版を考えています。A4版で3巻、最初に「中期」、次に「草創期・早期・前期」、最後に「後期・晩期」の予定です。君には「佐久」を担当して貰いたいのですが心積もりしておいてくださいね。」
 無論、私に佐久の縄文土器をまとめるなどという大役は無理なのですが、先生もそれを分かった上で、発破を掛けて下さったのでしょう。

 この先、くじけそうなときは、この本を開こうと思います。樋口先生、これからもよろしくお願いします。
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

Comment

No title

樋口先生の追悼集、完成を心待ちにしていた内の一人です。

日記の部分、「何月何日、○○君(主人の名前)の結婚式」なんて本当に書いてあって、そのときの事が思い出されて心が熱くなりました。その頃はそんなにエライ先生だなんて知らなくて、その後先生がコーディネートされた講演会を聞きにいったり、自分がお手伝いする発掘現場を見に来てくださった折に挨拶した程度のかかわりだったにも関わらず、優しくて大きくて暖かいイメージだけが大きく残っています。

先生の講演のお話は、とても楽しくて人を元気にしたよと後から聞いて、行きたかったなあ、と今さらながら思います。

No title

つかまの女房さんの結婚式にも来られていたんですね。
おっしゃる通り、優しくて大きくて暖かい方でした。
先生の思いを忘れずに、頑張っていきましょう。
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