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遺物を見ないとね

 『佐久考古通信』No.117 「特集 佐久地方の釣手土器」が手元に届きました。今号からオールカラーです。佐久に住む長崎治さん、桜井秀雄さん、そして編集も担当された堤隆さんといった、いつもお世話になている佐久地域の仲間(って年上の方々に失礼ですが)に加え、國學院の中村耕作さんの論考も掲載されております。

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 私も何気に1ページ書いてます、1ページ(笑)。内容は、簡単な資料紹介です。
 それでも、今回書かせてもらって思ったのは、「こういうこと、サボっちゃいかんね」ということです。遺物見て考えて、ひっくり返してまた見て考えて。自分の頭で再構成して、その上で、何かの形で発表していく。
 きちんと遺物を観察することからレポートにして発表するまで、ぜひ若い人や経験の少ない人にやってもらいたいな。
 今後は、そういう機会を作っていければと思います。

 尚、次号?次々号?は、久しぶりに私が担当します!

石棒のお勉強

 某月某日、某だけに棒を見に、山梨県は北杜市に。桜満開でした。

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 石棒と呼ばれる縄文時代の遺物ですが、形はともかく、用途?は謎、ですね。北杜市のある遺跡で、この古いもの(縄文時代中期初頭、しかも1mを越す巨大なもの)が出土したということで、その勉強会に参加しました。
(上の写真は別の遺跡のものです)。


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 私も一応、地元小海町の事例を紹介。やはり縄文中期初頭とされるもので(その時期の土器と一緒に出てますので間違いないと思いますが)、これまで私の中では扱いに悩むものだったのですが、ようやく位置付けがわかった気がします。これからは、地元の貴重な遺物として、もっと積極的に紹介してもよさそうです。


 さて、メインの仕事も進めつつ、そろそろお墓とか、土偶とか、諸磯式土器(モロイソ星人)とかにも取り組まないと。10連休は、ガンプラ無しですね。

旧石器だ、これからは旧石器だ! 歴博の針

 先日、お招きを頂き、国立歴史民俗博物館・総合展示第1展示室「先史・古代」のリニューアルオープンの内覧会に行ってまいりました。

「なぜ、キサーマが?」

ごもっともな疑問でございます。私もびっくりです。

 実は数年前、いつもお世話になっている某浅間縄文ミュージアムの堤館長から、展示に使う骨製の針を作って欲しいという依頼を頂きました。で、手元にあったニホンジカの四肢骨を石で磨いで数本作り、「どうぞ」としていたものです。そんな縁で、呼んで頂いたというわけです。

で、その針がこちら!

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み、見えます?

 新しくなった旧石器時代の展示には、実物大の復元模型やジオラマが多く、私的には、その造形にも度肝を抜かれましたが、ほんの一部でも関われたことに、感無量の思いです。堤隆さん、歴博の工藤雄一郎さん、ありがとうございました。

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これは、インスタ映えを狙った展示とか。どうぞみなさんも、このポーズで。

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 展示全体は、私なんかが口を挟む余地はないので「是非みなさんご覧下さい」としか書けませんが、個人的に嬉しかったのは上の写真。「弥生中期以降にイエネコあり」と思うと、俄然弥生時代の模型も作りたくなってきますね奥さん!

 その後、レセプションはセレブ過ぎて早々に退散。そして、夜は秘密の女子会に。その様子は・・・つづ、かない。

余 談
 この針を納品した後、たまたま鞣したニホンジカの革に骨針を刺す機会を得たのですが、これが硬くて硬くて、穴が開かないとは言わないものの、「縫う」という行為には相当の労力が必要な感じでした。鞣し方やタイミングにもよると思いますので、また機会をとらえてチャレンジしてみたいです。

拙書『信州の縄文時代が実はすごかったという本』増刷? 

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 拙書『信州の縄文時代が実はすごかったという本』おかげさまで3刷りが決まったようです。本当にたくさんの皆さんに、感謝申し上げます。
 派手な内容ではないですが、未読の方は、ぜひ手に取っていただければ幸いです。



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 ここまで多くの方にご迷惑をおかけしましたが、『大師遺跡発掘調査報告書 縄文時代編』、ようやく世に出回り始めました。主に縄文時代前期の諸磯式期の遺跡ですが、同早期の興味深い事例も載せております。
 自分の経験として、これまで報告書を出す経験が少なく、色々不備もあるかと思いますが、ご指導いただければ幸いです。

 当の本人は、某SNSで遊ぶ余裕もない毎日ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

藤森英二

 

絶滅宣言・さらば手トレ! いやまたきっとやる。

 奥さん、せっかく高いお金払ってるAdobeのソフト、バリバリ使ってますか? とういうことで、昨年必要に迫られて導入(購入)した、あのAdobe社のソフト群、IllustratorとかPhotoshopとかInDesignとか、高いお金払い続けるんですから、これはもう仕事にも趣味にも使い倒さないと大損ですよ!
 とは言いつつも、今のところ趣味に割く時間は取れそうになく、あぁ、またやりたいなぁ、CGの古生物ごっこ…。

 まぁそれでも、仕事には使いますよ。以下、わからない方にはさっぱりの話題かと思いますが、書きます。
 現在取り組んでいるお仕事で、土器の図面をちょっと足したく、6点ほど拓本と断面実測をして、このくらいの数なら手トレ※でいいかと、職場でロットロングペンを使おうとしたところ、これがまた、見事に撃沈。全然インクでない。色々試みるもダメ。
 よし、ならば、例のAdobeのソフト使って、デジタルトレースだ!
 実際これ、実測図や拓本をスキャンする人がいて、自分はパソコン画面でトレースに集中、というような体制ならば能率いい気もしますが、基本全てワンオペ状態の自分にとっては、大量の図をスキャンするとなると、それだけで気が遠くなり・・・そういえば、そんな理由で、某町の某遺跡(世に言う「モロイソ星人との戦い」2015~2018年)の時は、全て手トレしたんだった。
 まぁ今回は6点だけだし、練習がてら、デジタルでやってみるかとなりましたが、わずか6点でほぼ半日を費やす結果に。スプレー糊ブシューって噴射して拓本貼って、ロットリングで描いた方が早い。とほほ。
 でもまぁ、デジタルにしておけば、線の太さを変えたり、ちょっと角度を修正したり、縮尺を変えたりも、後から自由に出来ますしね。慣れればもっと速いでしょうし。

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まぁまぁじゃね?

2012k熊久保

 ていうか、私、2012年の論文で、当時はAdobe製ではない別のソフトですが、デジタルでやってましたね。↑これ、縄文中期のコテコテのやつ。1点だけど(笑)

 さて、次はInDesignもちょっとは覚えなくちゃ。


※手トレ・・・土器や石器を実測した図は大抵鉛筆の線なので、刊行物向けにインクのペンでなぞるが、その際実際にペン(ロットリングや丸ペン)でトレースする作業を指す。かつてはトレースといえば全てこれであったが、パソコン上でのデジタルトレースが普及し、手トレ(手トレース)と呼ばれる区別されるようになった。現在は絶滅危惧種に指定されている。
被災していない私たちの手で
(公社)日本愛玩動物協会
妻が長野支部の事務局長を務める団体の協会本部で、被災動物救援活動を行っています。
ようこそ A.E.G Cafe へ

A.E.G

Author:A.E.G
ここは標高1200mにある
「A.E.G自然史博物館」の喫茶室です。
ごゆっくりおくつろぎ下さい。

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